厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」

研究概要

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01 | 非特異性多発性小腸潰瘍症の診断基準(案)

主要所見

  • 臨床的事項
    1.複数回の便潜血陽性
    2.長期にわたる小球性低色素性貧血と低蛋白血症
  • X線・内視鏡所見
    1.近接、多発する非対称性狭窄、変形(X線所見)
    2.近接多発し、境界鮮鋭で浅く斜走、横走する地図状、テープ状潰瘍(内視鏡所見)
  • 切除標本上の特徴的所見
    1.回腸に近接多発する境界鮮鋭で平坦な潰瘍またはその瘢痕
    2.潰瘍は地図状ないしテープ状で、横走、斜走する
    3.すべてUL-Ⅱまでにとどまる非特異性潰瘍

鑑別疾患

  1. 腸結核(疑診例を含む)
  2. クローン病
  3. 腸管ベーチェット病/単純性潰瘍
  4. 薬剤性腸炎

確診例

  1. 主要所見のAに加え、Bの1)あるいは2)またはCが認められるもの
  2. 十分に検索された標本上Cを満足するもの

疑診例

主要所見Aが認められるが、BまたはCの所見が明確でないもの
※注:確診例、疑診例いずれも鑑別疾患の除外が必須である

02 | 画像診断アトラス

非特異性多発性小腸潰瘍症画像診断アトラス

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本研究班では、非特異性多発性小腸潰瘍症に対する消化器専門医の認知度を向上させるべく、 啓蒙活動の一環として画像診断アトラスを作成いたしました。

日本消化器病学会認定施設・関連施設を中心に、全国の主要施設やIBD研究者に配布済みですが、 ご希望の方には郵送いたしますので、下記申込みフォームよりお申込みください。
(ただし、医療関係者に限ります)

お問い合わせ先

岩手医科大学 内科学講座消化器内科消化管分野
〒020-8505 岩手県盛岡市内丸19-1
TEL 019-651-5111 (代) 内線3239

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